High Jewellery Hallmark ホールマークについて
Gold Hallmark
多くのアンティークジュエリーに用いられているホールマーク。
それぞれの国によって、ホールマークのシステムが違いますが、イギリスのホールマークを例に紹介します。
イギリスでホールマークが登場したのは13世紀頃。
それから何度も規定を改良しながら、現在もなお用いられています。
通常、
- 金属の種類を示すマーク
- 金属の純度を表すナンバー
- 金属の査定を受けた場所である、アッセイオフィス(シティ)マーク
- メーカー(ジュエラー)のマーク
- 製造された年を表すアルファベットのデートレター(現在はオプショナル)
これらのマークが揃って初めてホールマークと呼ぶことができ、ゴールドのカラットが押されただけのものなどは、ホールマークとは呼べません。
しかしこれらのホールマークが厳しく義務付けられたのは、規定が改良された1973年以降。
現在のホールマークシステムのベースにもなっている1973年の規定と、それ以前のものでは大きく違いがあります。
ジュエリーにホールマークが見られない場合の理由には、
- ホールマークが義務付けられている金属重量以下のジュエリー
- ジュエリーのデリケートなデザインにより、ホールマークを入れるのが不可能な場合
- リペアやサイズ直しなどによって、ホールマークが消えてしまっている場合
1973年以前に作られた多くのリングは、例外としてホールマークを免除されていました。
このため、1900~1930年代頃に作られたリングには、9ctや18ct、またプラチナを表すPlat など、金属の純度とメーカーマークのみ見られるものが多くあります。
そもそもは、消費者を守り、正式なトレードを確保する目的で作られたホールマークですが、現在では、アンティークジュエリーの年代を判別し理解を深めるために、大きな役割を担っています。
Silver Hallmark
シルバーは、925などのシルバーのマークが入っているだけではホールマークとは呼べません。
- 92.5%以上の純度であることを表すスタンダードマーク
- 金属の査定を受けた場所である、アッセイオフィス(シティ)マーク
- メーカー(ジュエラー)のマーク
- 製造された年を表すアルファベットのデートレター(現在はオプショナル)
これらのマークが揃って初めてホールマークと呼ぶことができます。
ホールマークのあるシルバーは、オフィシャルなトレーディングを通って出回ったことが保証でき、信頼のあるシルバーとして扱われます。
しかしアンティークのシルバージュエリーには、ホールマークが入っていないものがほとんどで、SILVERやSTERLING、シルバーのグレードの数字のみが入っていることが多いです。