アンティーク ニエロ フラワーサークルブローチ

ヴィクトリアン後期に流行したジュエリーデザイン、ニエロのサークルブローチ。

ニエロは個人的にも好きなジュエリーなのですが、これまでなかなかご紹介する機会に恵まれませんでした。

一見ブラックエナメルにも見えるニエロは、ガラス質のエナメルとは違い、メタルの層で作られています。

わずかにシルバーのラスターがある艶やかなガンメタルに、ゴールドのインレイが特徴的なコントラスト。

製作には高いスキルを要したと言われ、宝石などを使っていなくとも、価値高いアンティークとして扱われている由縁が分かります。

古代から存在した技法のようですが、アンティークジュエリーではヴィクトリアン後期からエドウォーディアン初期に見られることが多いです。

エナメルよりも強度がありますが、それでも出回っているものには欠けがあるものも多く、こちらは幸運にも大きなダメージのないパーフェクトコンディション。

サークルにフラワーがデザインされた女性らしいモチーフで、上品さと格好良さが融合したアンティークブローチです。

ピンはCクラスプでカチッと留まります。


良好なアンティークコンディションです。